ペイント3Dとはなんだ?
2017年に、それまで標準とされていた「ペイント」という画像編集アプリケーションが非推奨となり、代わりに「ペイント3D」という物が新たに推奨となりました。
もちろん非推奨となっても従来のペイントも利用する事が出来ますし、ペイントからペイント3Dを起動させるボタンもあります。
態々ペイントを非推奨にして推奨にしたペイント3Dとは一体どんな物なのか?
気になったので主な「出来る事」をまとめてみようと思います。
ペイント3Dで出来る事
ペイント3Dは従来のペイントのように2Dの画像を作る以外にも3Dの画像を作る事もできるようになりました。
そのためペイント3Dは従来のペイントと比べて3D用の機能が追加されインターフェイスが大きく変化しました。
ペイント3Dの2D機能
見た目は変化しましたが、ちゃんと2Dの画像の作成も可能などころか、従来では不可能だったアルファ値を使った透明部分を持たせる画像も作成できるようにもなっています。
画像加工用には矩形選択以外にも近い色が塗られた部分のみ選択等も追加され強化されています。
画像のサイズはキャンバスという項目で制御する事になり、画像のサイズ設定などを行えば従来のペイントに近い感じで絵を描く事も可能です。
作成できる2D用ファイル形式はJPEG・PNG・BMP・GIF・TIFFと変わらず作成出来ます。
ペイント3Dの3D機能
そしてペイント3Dというだけあって3Dも描画できます。
2Dの絵をXYZ座標を指定して配置したり回転させたり、すでにアップロードされている3Dオブジェクトから選んでXYZ座標を指定して配置したり回転させたり、それに色を塗ったり等ができます。
またペイント3Dの方でも単純な物までなら3Dオブジェクトも作れるようです。
とはいえ2Dに厚みを持たせた物までのようで、やはり複雑な物を作るのは難しいように思えます。
STL・PLY・GLB・FBX・3MFといった3Dオブジェクトのファイルの読み込みと挿入が可能なのでこれらを作れる専用アプリケーションを用いて必要な3Dオブジェクトを用意するのが良いかもです。
また3Dという事で斜め上から見下ろす感じのカメラ表示にする事も可能です。
さらに、カメラはその状態からパンやズーム、中心位置に対しての旋回が出来ます。
オブジェクト自体を回転移動させる事も出来るので、全体を選択して回転など応用を利かせれば、かなり自由に閲覧する事が可能なようです。
作ったデータはGLB・FBX・3MFの形式でエクスポートする事が出来ます。
ペイント3Dを使って見た感想
ペイント3Dはペイントのように素早く起動しないので、2D画像を確認するのには従来のペイントの方が良いかもしれません。
しかし、ツールとしてはアルファ値を持てる画像が作れるようになった事でWindows10標準アプリだけで透明部分を持つアイコンを作る事が可能になったとも言えます。
また、ペイント3Dは標準アプリとしてWindows10に入った事により何処のWindows10PCでも3Dデータを閲覧する事ができるようになりました。
3D作成機能としてはあまり強くはないですが3Dがプレゼンなどで活躍する機会は多くなるように思えます。
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